二千年の歴史が息づく中国大陸は、まさに麺の宝庫!
漢の時代、中国北部を中心に食べられていた麺は、やがて南部にも伝わり、全土に広がりました。
当時の麺料理の主役はあくまでも麺で、スープや具は麺を美味しく食べるための引き立て役にすぎませでした。
麺そのものの種類は、製法や素材の違いによって実に豊富で、明確に定義するのは難しいですが、北方の麺は、人の手により古代からの麺作りの技法が年月を経て磨かれてきたものが多いのに対して、南方の麺は豊富な海産物を利用し、麺そのものより料理としての幅を広げていきました。
悠久の歴史の中から生まれた各地独特の麺が数多くある中国は、アジア随一の麺大国です。
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刀状の包丁で生地をそぎ落とす、山西省独特の削り麺
東北地方一帯の厳しい冬を暖めるあんかけ麺
広州のグルメが考案。卵だけで生地を練り、油で揚げた艶やかな麺
黄河で泳ぐ鯉の姿をあんかけで再現した河南省の名物麺料理
麻と辣の微妙な味わい。四川名物は秘伝のタレが決め手